医療事務とは?資格は必要?求人はあるの?

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医療事務とは?

どんな人でも、一度は病院に行った経験があると思います。

 

そこで診療を受け、診療費や薬代を払ったと思います。

 

その料金は、お医者さんが気分できめてるんじゃありません。

 

診療報酬点数といって全国一律で決められていて、同じ内容の施設で、同じ診療内容なら、北海道から沖縄まで基本的には同じ金額になります。

 

もし3割負担の国民健康保険で診療を受け、3,000円を払ったとすると、病院は国民健康保険に7,000円請求します。

 

この健康保険組合などに医療費の請求をするための請求書を、「診療報酬明細書」通称レセプトといいます。

 

医療事務とは、主に診療報酬点数を計算し、患者には自己負担分を(基本的に)現金で、保険者にはレセプトにて医療費を請求する仕事です。

 

他にも受付業務、カルテ管理、病棟事務など、多岐にわたりますが、通常医療事務とは前述の業務を指す事が多いです。

 

昔はカルテを見て手作業で診療報酬を計算し、レセプトを手書きで作成していたようです。

 

しかし今は医事会計システム、通称レセコンをどの医療機関も採用しているので、基本的には診療内容をコンピューターで計算しレセプトも自動で作成されます。

 

「なら、事務員なんかいらないんじゃないの?」

 

とお思いの方もいらっしゃると思いますが、診療報酬点数の体系と概念は非常に複雑です。

 

かつ日進月歩の医療の世界では様々な治療手技が編み出されています。

 

それにともない新しい診療点数ができたり、どの点数にて算定すべきか解釈に相違があったりと、コンピューターまかせとはなかなか出来ず、やはりプロの目が必要なのが現状なのです。

 

どの医療機関でも、毎月最終日の会計がおわるとレセプトを作成し、内容をチェックし不備があれば訂正します。

 

そのあと保険者ごとにレセプトを集計し、毎月基本的に10日、11日頃にレセプトを審査機関に提出します。

 

その間、外来担当者は毎日外来患者の受付をして会計をし、入院施設のある医療機関は入院担当者が入院患者の会計を計算し、患者が退院すると入院費を請求します。

 

そのほかにも、天井を走るカルテ搬送機から落ちたカルテをさがしに天井に昇ったりもします。