医薬分業

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医薬分業

ある医院は初診時に患者さんに「予診表」を書いてもらっています。

 

「予診表」とは、どこをみてもらいたいかとか、現在使用中の薬はなにかとか、医師からの質問に診察前にあらかじめ答えてもらう用紙です。

 

最近、その「予診表」で、「薬はどこで受け取りたいか」という質問に答えてもらうことにしたそうです。院外でも院内でも薬を受け取ることができるように、体制もととのえました。

 

選択枝としては、

 

1. 院外処方を希望(当院で発行した処方箋をかかりつけの保険調剤薬局にもっていき、そこで、薬を受け取る)
2. 院内処方を希望(ここで薬をもらいたい)

 

の、2つの選択です。(「どちらを選んでも、受け取る薬は同じです」と書き添えてあります。文章は正確ではないですが、こんな感じだったとおもいます。)

 

これまでの結果は・・・

 

ほとんどのひとが、院内処方を希望され、何百人に203人の割合で院外処方を希望されたそうです。

 

その少数派の院外処方希望者は、2回目からは直接薬局へいけば、同じ薬がもらえるとかんちがいしていらっしゃった患者さん(医師の処方箋がいることを知らなかったそうです・・・)で、2回目の受診からは、院内処方を希望されるようになってしまいました。

 

また、他の病院では院外処方箋をうけとり、調剤薬局で薬をもらっている患者さんに、

 

「当院でも、処方箋を持っていけば院外の調剤薬局でもお薬をうけとることができますよ。」

 

ときいてみたところ、

 

「あそこはまたせるで、あかん。ここで、もらいてえ。」

 

と、おっしゃったそうです。これでは、医薬分業の恩恵はうけられませんね。

 

とにかく、ほとんどの患者さんが「とにかくここでお薬をちょうだい!」とおっしゃるのですね・・・。

 

これが現実ですよ、厚生省さん。